第一回 松下村塾 勉強会
平成22年4月24日(土)
今日は、第一回の松下村塾勉強会が行われました。
講師は、下関中央工業高校 校長の下村英明先生です。
先生は、熊本大学・大学院にて材料加工と材料の特徴を勉強され、教員になられています。
13年前に、私(河上)が下関工業高校を卒業した時の担任でもあります。
一般的には、あまり工業とリハビリテーションは結びつかないイメージがありますが、運動器における多くの実験は、工学ベースの研究が多く、その論文を読むには、最低限の工学知識が必要です。そのために、先生に講義をしていただきました。正直言って、衝撃的な内容でした。今までの自分たちは文献を眺めていただけで、文献を読んでいなかったのだと感じました。
皆さんは、硬さと強さの違い分かりますか?
正解は、
強さ = 破壊に対する抵抗力
硬さ = 変形に対する抵抗力
多分分かる人は、医療界には少ないと思います・・・。でも、これが大事なんです。
そして、引張試験について。(生体には、よく引っ張り試験が使われている)
引っ張り試験 = 変形させ続け破壊に至るまでの力の変化を調べる。
試験は、グラフで示されていますが、横軸は歪み(変形量・伸び)であらわされます。
歪みとは、(変形の元の長さ-元の長さ)/元の長さ×100で表されます。
つまり、もとよりどんだけ伸びたかです。
そして、縦軸は力(加重・応力)で表されます。
応力は、Mpaで表すんですが、これは面積当たりのNなので、材料の面積が考慮されているんです。
まったく知りませんでした。
これらのグラフを見るには、高さを横軸があるんですが、引っ張り試験は力を見ていますので、縦方向での値を読むことが重要とあります。
皆さんも、グラフを読むときは、横に長いから・・・・っとか思っていませんでした?
今日の勉強を明日の臨床に生かすのは困難ですが、論文の読み方という面で関わっていき、それが回りまわって臨床にも反映できる頑張ります。
下村先生へ
本日に、下関からお越しいただき、僕たちの様な工学素人に分かりやすい講義をしていただき、本当にありがとうございました。
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